第206回公開セミナー

2014/01/17 0:49 に 阿部陽 が投稿   [ 2014/01/17 0:50 に更新しました ]
下記により公開セミナーを開催します。

【日時】平成26年1月27日(月)15:00~17:00
【場所】岩手生物工学研究センター(北上市成田22-174-4)

【演題】Genus Vigna 〜多様性と環境適応性、ゲノム、栽培化の過去と未来〜
【講師】内藤 健  博士(農業生物資源研究所・遺伝資源センター) 

【内容】
 我々は、農学における最重要課題は食糧問題であると考えている。そして食糧問題の解決は、環境ストレスの克服なくしてあり得ない。
 Vigna属はアズキのなかまで、他にリョクトウ、ササゲ等9種が栽培化されている。一方野生種は約100種あり、乾燥地、砂浜海岸、石灰岩壁、酸性土壌、湿地帯など極端な環境に適応した種が多数存在する。また2倍体でゲノムサイズが550Mbと比較的小さく、種間交雑も比較的容易である。したがって、Vigna属を使えばゲノム解析や遺伝解析によって、ストレス環境に対する適応性遺伝子を次々と単離できると考えられる。
 そこでまず我々はVigna属植物の全ゲノム解読に着手した。ここではアズキのほかに15種の野生種について、De novo assembleによってゲノム配列を決定することにしている。今回は、その結果について一部紹介する。
 またVigna属の環境適応性の解明については、耐塩性から取り組むことにした。Vigna属の耐塩性野生種3種について、交雑集団を用いたQTL解析の結果について紹介する。
 さらに我々は、Vigna属野生種を栽培化し、新たな作物として利用することが可能だと考えている。Vigna属野生種はそれぞれ非常に優れたストレス耐性を有するだけでなく、現地の住民によって食料や飼料として利用されている。したがって種子肥大化や非脱粒性・非休眠性等の栽培化形質を導入することにより、栽培の容易な新しい作物を開発できる可能性がある。今年度我々は試験的なスクリーニングを行ったので、その結果についても講演で紹介したい。


【対象】当センター職員、県試験研究機関、農業大学校、独立行政法人試験研究機関、大学などの関係研究機関を想定した内容となっています。

※事前申込みの必要はございません。お気軽にご参加ください。参加費無料。
問い合わせ先: 0197-68-2911 管理部
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