第211回公開セミナー

2014/07/30 2:09 に 阿部陽 が投稿   [ 2014/07/30 2:09 に更新しました ]
下記により公開セミナーを開催します。

【日時】平成26年8月5日(火)15:00~16:00
【場所】岩手生物工学研究センター(北上市成田22-174-4)

【演題】パターン受容体による植物免疫の制御
【講師】西條 雄介 准教授(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科)

【内容】
植物は、微生物に特有の因子(MAMP)や自らの細胞の破砕因子やダメージ(DAMP)を細胞表面で認識することで病原体の存在を察知し、効果的に防御応答を展開することで身を守っています。このような分子パターンを認識する受容体によって誘導される免疫は、植物免疫の根幹をなし、抵抗性タンパク質が病原体のエフェクター因子を認識すると発動される強力な防御応答の基盤にもなっています。私達は、シロイヌナズナにおいて、細菌のMAMPであるフラジェリンや翻訳伸長因子EF-Tuを認識する受容体FLS2やEFRの下流で、植物の内生エリシターPepペプチドを認識する受容体PEPRがシグナル伝達を増幅・補完するように機能することを見出しました。特に、多くのパターン受容体に共通の共受容体であるBAK1の欠損時に、シグナル始動の欠陥を補うようにPEPRシグナル系に誘導される防御応答が強化・再編されることで抵抗性が保持されていることを明らかにしました。このようなパターン受容体の機能性ネットワークに着目して、植物免疫システムに特徴的な階層性をもたらす分子基盤に迫りたいと考えています。

【対象】当センター職員、県試験研究機関、農業大学校、独立行政法人試験研究機関、大学などの関係研究機関を想定した内容となっています。

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