第216回公開セミナー

2015/01/23 1:08 に 阿部陽 が投稿   [ 2015/01/23 1:08 に更新しました ]
下記により公開セミナーを開催します。今回は2名の先生にご講演いただきます。

【日時】平成27年2月4日(水)14:00~15:30

【場所】岩手生物工学研究センター(北上市成田22-174-4)

【演題1】オオムギの花器官形態形成

【講師】小松田隆夫 上級研究員(農業生物資源研究所 作物ゲノム研究ユニット)

【内容】
花はその植物をよく表す。花と図鑑を見比べれば知らない種でも名前を探し出す事ができる。葉ではむずかしい。イネ科作物の花序である穂もそれぞれの種の進化の特徴を表すと同時に生殖器官として収量の構成要素として農業上重要な役割をもっている。ムギ類の穂はイネと比べて形態の規則性が高く、とくにオオムギでは厳格とさえいえるほどに守られた形態形成様式は環境の影響を受けにくく、そのため穂に関する変異体の研究はおこないやすい。そのような特徴を持つオオムギにおいて、六条性や閉花性など遺伝的基礎を持つ花器官形態形質がどのような遺伝子の制御をうけているか最近の研究で明らかになった事をお話しする。

【演題2】オオムギのゲノム解読と遺伝子単離

【講師】佐藤和広 教授(岡山大学 資源植物科学研究所)

【内容】
オオムギのゲノムはイネの12倍(5,100Mbp:51億塩基対)と巨大なため,その解析はいわゆる次世代シーケンサーの出現を待たざるを得ず、いまだに完全解読に向けた取り組みが続いている。2012年国際コンソシアムは米国のビール用六条オオムギ品種「Morex」のゲノム塩基配列を解読した。その主な内容は、ゲノム全体を網羅するBACクローンの整列および遺伝子領域の配列決定、ゲノムDNAを断片化して配列解読する全ゲノムショットガン解析、そして整列クローンおよび解析配列の遺伝地図による位置決定である。本セミナーではこれらの情報を遺伝解析および育種に活用する取り組みの一部を紹介したい。
 ゲノム解析を実施するために整備してきたリソースは、同時にオオムギの遺伝子単離に必須な基盤ツールとして用いられている。一方,単離した遺伝子の機能を証明するために重要な形質転換系はオオムギで未だ効率が極めて低く、これまで単離された遺伝子の多くは形質転換実験を伴っていない。セミナーでは、酸性土壌耐性の主要な因子であるアルミニウム耐性遺伝子、穂発芽の制御に欠かせない種子休眠性遺伝子の単離と機能証明について紹介する。

 
【対象】当センター職員、県試験研究機関、独立行政法人試験研究機関、大学、農業大学校などの関係研究機関を想定した内容となっています。

※事前申込みの必要はございません。お気軽にご参加ください。参加費無料。
問い合わせ先:0197−68−2911 管理部
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