【プレスリリース】

忘れられた作物「えどどころ」の起源
ゲノム解析が明らかにする青森県三八上北地域に残る栽培イモの歴史

2022年8月9日


  • 岩手生物工学研究センター 夏目 俊 研究専門員らは、三八上北地域で栽培される「ところ」が、江戶時代の古書などに記録が残る「えどどころ」であることを発見しました。

  • ゲノム解読の結果から、従来「ヒメドコロ」の別名と考えられていた「えどどころ」は、「ヒメドコロ」と「オニドコロ」の種間雑種に、もう1回「オニドコロ」が交雑して起原したハイブリッド種であることを解明しました。

  • 「えどどころ」は、江戶時代に江戶近辺で起原した後に地方へと広がり、現在は先祖代々受け継がれて三八上北地域にのみ残る貴重な遺伝資源、文化遺産であると考えられます。


本成果は、2022 年 7 月 26 日に国際学術誌「Plant and Cell Physiology」にオンライン掲載されました。

詳しくは、こちら(PDF:1.1MB)をご覧ください。