シロイヌナズナのPAP1遺伝子を過剰発現に関する論文発表

2014/10/21 22:32 に ホームページ 00管理用 が投稿   [ 2014/10/21 22:33 に更新しました ]
シロイヌナズナのPAP1(Production of Anthocyanin Pigment 1)転写因子遺伝子過剰発現タバコについて、
東京理科大学、岡山大学、愛媛大学との共同研究で論文を発表しました。 

フラボノイドの転写制御因子として有名なシロイヌナズナのPAP1遺伝子を過剰発現させたタバコでは農業害虫である
ハスモンヨトウへの食害抵抗性が付与されていることがわかりました。本タバコではフラボノールやアントシアニン、
有機酸などの物質を高蓄積しており、内在の転写因子の活性化も関与することで、赤い葉や花を呈します。
抵抗性はジャスモン酸非依存的な反応であることもわかりました。PAP1過剰発現植物は、色、香り、酸化や
乾燥ストレス抵抗性などを示すことが報告されていますが、今回、耐虫性にも関与するという基礎的知見が得られたことで、
植物の害虫防御機構の解明にもつながる成果です。リンドウでもフラボノイド生合成に関わる転写因子を複数単離しており、
花色の安定化や花色改変への応用を目指して解析を進めていますが、フラボノイド組成の改変による害虫抵抗性付与など、
副次的な効果も期待されます。

Mitsunami, T., Nishihara, M., Galis, I., Alamgir, KM., Hojo, Y., Fujita, K., Sasaki, N., Nemoto, K., Sawasaki, T., Arimura, G. 
Overexpression of the PAP1 transcription factor reveals a complex regulation of flavonoid and phenylpropanoid metabolism 
in Nicotiana tabacum plants attacked by Spodoptera litura
PLoS ONE 9(9): e108849

※これは2014年10月2日の記事です
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